セックス·フレンド【完結】
「やだぁ、詩織!あたしがそんなことするわけないじゃない。アハハ…あぁ可笑しい」


「そ、そうだよね?」


「当たり前じゃん!詩織ったら、何をビクビクしてるのよ」


あたしが笑い続けると、詩織は張りつめていた緊張がほどけたのか、大きく息を吐いた。


「そうよね。ごめん、美杉。私、どうかしてたよ。友達を疑うなんてさ~」


すまなそうにする詩織に、あたしは、


「ひどい!最低!友達失格!」


と冗談めかす。


「本当にごめんって。美杉、怒ったよね?」


「ちょっとむっとした」

「ごめんなさい!許してよ」


気の毒なほど「ごめん」を繰り返す詩織。


ごめんなさい。
ごめんなさい。


あたしは、心の中で繰り返した。


友達を欺くのは、やっぱり辛かった。


「いいの。昔のあたしを知ってれば、疑うのも無理ないもん。詩織はあたしを心配してくれただけでしょう?」


「うん…。なんだか疑ってしまった自分にすごい自己嫌悪」


そんなことを言わないで欲しい。


あたしには、詩織に謝ってもらう価値なんか、これっぽっちもないのだから。
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