セックス·フレンド【完結】
以前働いていたコンビニに顔を出すのは、辞めて以来初めてのことだった。


近所だし、わりと便利な位置にあるにも関わらず避けていたのは、やはり、西村君と顔を合わせづらかったせいだ。


今日だって、ここまでくるのに、何度も足が止まった。


それでも、わざと、西村君のシフトの日を選び、夜勤との交代時間すれすれに訪ねたのは、彼と話がしたかったからだ。


あたしの行き場のない空虚感を埋めてくれるのは、西村君以外に思いつかなかった。


ひどいことをしていると思う。


身勝手だとも。


でも、今にも溢れ出しそうな不満を抑える方法は、他に浮かばなかった。
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