セックス·フレンド【完結】
今夜、もしも西村君に誘われたら…。


吐き出したタバコの煙をみつめながら、あたしは思う。


誘われたら、きっと断らない。
むしろ、それを望んでいる。


病んでいると思う。


愛する人に届かない気持ちを他で紛らわそうなんて。


けど、あたしは感じたいのだ。


あたしを求めてくれる相手がいることで安心したいのだ。


隆也があたしだけを想ってくれないならば、あたしだって…。


なんて…。
あたしはどこまで惨めなんだろう。



そう思って、ふとミラーに視線を流し、あたしは硬直した。


そこには、西村君と花田さん(あたしの後釜として入ったイチゴちゃんだ)が手をつなぎあって微笑むプリクラが張られていた。


プリクラには、ご丁寧にも付き合い始めた二人の記念日が記されていて、それは、あたしがアルバイトをやめてから間もない日付だった。
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