セックス·フレンド【完結】
「お待たせ」


西村君が戻ってきても、あたしは、そのプリクラから目を放すことができなかった。


放心したあたしに、西村君は言い訳すらしなかった。


「留美子がはがしちゃダメだって言うから。浮気対策なんだと。だせぇよな?」


西村君は、すんなりとイチゴちゃんとの交際を認めた。


あたしは、無言のままタバコをもみ消した。


「どこか行く?」


西村はそう聞いたが、あたしは、


「帰る」


と答えた。


そう答えるしかなかった。


「わかった」


西村君もまた、あたしを引き止めはしなかった。
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