セックス·フレンド【完結】
目が覚めた時、あたしは、自分がどこにいるのかわからなかった。


ぼやけた視界に母の顔がまず映り、それから、詩織の姿を確認する。


「ママ?詩織?ここは?」

起き上がろうとすると、頭がクラクラした。それと、左上半身に鈍い痛みも走った。


「病院よ!あなた、詩織ちゃんのお店で倒れたのよ?覚えてないの?ママびっくりしちゃった」


そう言われて、徐々に状況を理解し始めた。


隆也と竹内ミキの写真をジュエリーショップで見つけたあたしは、その足で竹内ミキの職場へ向かったのだ。


そして、詩織から、竹内ミキの結婚を知らされた。


つまり、夢ではなかった。
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