セックス·フレンド【完結】
「迷惑、かけちゃったね」

点滴薬が、細長いチューブに落ちるのを見つめながらあたしが言うと、詩織は小さく首を振った。


「いつ、知ったの?」


「えっ?」


「だから、竹内ミキの結婚」


短い間の後、詩織は、


「招待状が届いたの。披露宴の」


そうはっきりと答えた。


「相手は、隆也なの?」


「美杉…」


「ねぇ、答えて!」


叫んだあたしを、詩織が目を見開いて見つめている。


ぴりぴりした空気が、病室に張り巡らされていく。



しばらくの沈黙のあと、ようやく詩織は口を開いた。


「そう、古谷君よ」
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