セックス·フレンド【完結】
頭の中が真っ白になっていくのを感じた。


いつから、そんなことになっていたのだろう?


あたしと会っていながら、あたしにあんな風に言っておきながら、隆也は竹内ミキとの結婚を考えていたというのだろうか。


隆也の結婚が、いよいよ現実になり、あたしは、ようやく涙を流した。


「美杉…やっぱり、古谷君のこと」


詩織が遠慮がちに口を開く。



「…そう、よ。ずっと好きだった。再会した日から今日まで、ずうっと」


顔を両手で覆いながら嗚咽するあたしを、詩織が上から覗きこんだ。



「割り切っているなんて嘘だったのね。好きな気持ちのままずっと、会っていたのね?」


詩織があたしの手を握る。


あたしは、何度も頷いた。
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