セックス·フレンド【完結】
「はい、これ」


助手席に乗ったあたしに、隆也はコンビニで買ったホットレモネードを差し出した。


「美杉、これ好きだったろう?」


そんな些細なことを覚えていてくれたことが、たまらなく嬉しかった。


「適当に流すな」


隆也は片手でタバコをすい、もう片方の手でハンドルをきった。


「運転、上手になったね」


そう言ったあたしに、隆也は、


「あの頃は、俺、車持ってなかったもんな。覚えている?一度だけ、お袋の車を借りてドライブしたの」


と昔話を始めた。
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