セックス·フレンド【完結】
そうだ。


隆也の手は、いつだって暖かく、優しく、あたしを導いてくれた。


たくましい腕は、まるで当たり前のように、あたしを守ろうとした。


決して、あたしを傷つけることだけはしなかった。


ドライブ中、やたら神経質になっていたのも、自分のつたない運転技術で、あたしを危険な目に合わせなくなかったからだ。


そんな彼の手を、なぜ振り払うようなことをしてしまったのか…。


悔やんでも、悔やみきれない。
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