セックス·フレンド【完結】
結局、ホテル代はあたしが払った。


だいたいは割り勘が多いのだけれど、やっぱり、あたしは一応年上だし、学生の西村君にお金を払わせるのは、少し抵抗がある。


「俺、将来お金持ちになったら、みぃたんをホテルのスイートルームにご招待するからね」


帰り道、西村君がそんなことを言った。


夕日に照らされた彼の横顔は、壊れそうなほど繊細で、美しかった。


「ありがとう。楽しみにしてる」


そう言ったあたしの手に、西村君が手を重ねる。

細長くて、綺麗な手。隆也のごつごつした手とは、まるで違う…。


そこまで考えて、あたしは、いけないとかぶりをふった。


だから、だめなのだ。
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