セックス·フレンド【完結】
「みぃたん、あいつのこと考えてるんでしょう?」


そう言って、西村は、指をからませてくる。


「違うよ」


言い当てられてどきっとしながらも、あたしは否定する。


「みぃたんさ、都合のいい女じゃなくて、いい女になったほうがいいよ」

西村君は言う。


「どういうこと?西村君、あたしのこと、いい女だって言ってくれたじゃん~。ひどーい!あれは嘘だったのね」


シリアスな西村君の横顔を盗み見ながら、あたしはわざとふざけた態度をとった。


西村君は、時々こんな風に的を得たことをいう。

すると、あたしは、どうしようもなく情けなくなり、彼を腹立しく思う。


だから、なるべく西村君とは隆也の話しをしないようにしている。


つまらない言い争いはしたくないし、そもそも彼とは、そういう関係じゃないからだ。


それなのに、近ごろの彼は、たびたびあたしの神経を逆なでるような発言をするのだ。
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