セックス·フレンド【完結】
「でも、大丈夫なの?」


嬉しい気持ちを押し殺し、あたしは訊ねた。



そりゃ、できることなら隆也とデートしたい。



また、昔みたいに手をつないで歩いてみたい。



けど、もしも誰かに見られたら?


それが彼女にばれたら?


隆也は、もう、あたしと会ってくれないだろう。


悔しいけれど、今のあたしは、まだまだ彼女に勝ててはいない。


きっと窮地に追い込まれたら、隆也は恋人を選ぶに決まっている。


そうなるくらいなら、デートなんかしなくてもいい。



「美杉、また俺に気を使ってるでしょう?」


悶々とするあたしを、隆也が心配そうに見ている。



あたしは、唇を結んだ。
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