セックス·フレンド【完結】
「みぃたん、バカみたい」


バイト中、鼻歌を歌いながらレジ点検するあたしに、西村君はそう言った。


「なんか最近調子いいんだもん」


「例の彼のこと?」


「まぁね。デートするんだよ。進歩したでしょ?あ、確認お願いね」


あたしが数えたお金を、西村君はだるそうに数え直す。


「はい、大丈夫です」


「サンキュー」


「まったく、いい年して遠足前の小学生かよ」



「だって遠足だもん。お弁当持ってさ」


「そいつもなかなかやるね。たまにはご褒美与えなきゃ、逃げられちゃうって、ちゃんとわかってるんだ。なんだか、やらしい男だな」


「んふふっ」


西村君の嫌みも、今なら少しも腹がたたなかった。


何を言われてもヘラヘラしているあたしに呆れたのか、西村君は床掃除に取りかかった。
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