セックス·フレンド【完結】
「お子様用にお探しでしたか?」


それが、竹内ミキが発した第一声だった。


聞かれてあたしはポカンとしてしまった。


あたしが立っていたのは、キッズ用携帯のコーナーだった。


「あ、いえ…。はい、姪にせがまれて…。でも、まだ早いかなぁ、なんて」


とっさに思いついた言い訳をしながら、あたしは改めて竹内ミキを見た。


ヒールを履いたあたしより背が高く、すらりとした体系は、いかにも長距離ランナーらしい体つき。


顔は特に美人というわけではない。どちらかというと地味だ。


でも、笑うと愛嬌があり憎めない。



それにしても、お子様にだなんて、あたしはそんなに老けて見えたのだろうか?


化粧気のない竹内ミキの顔を、あたしは不愉快な気分で見つめた。
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