甘い罠
瑠璃と菜々子は、いつものカフェでランチをしていた

「私もそのこと警察に話した方がいいとは言ったんだけどね。。


記憶が曖昧なのが気になってるみたい」


「まぁ警察には滅多なこと言えないですもんね

杉山さんのこともあるし…
誰かに突き落とされたような気がするなんて言ったら、それこそ目の色変えて再捜査ってなるでしょうしね

同僚の人たちにも嫌な思いさせるわけですから」

なるほど確かに木村の一言で、自体は大きく変わってしまうのだ

それを気にして木村は言い出せずにいるのかもしれない

それに木村は、部分的に記憶がないようなことも言っていた
そうなると尚更だろう

「でもなんかこう…
引っ掛かるのよね

何かあるような気がするんだけど」

瑠璃はもどかしいように言った

それに杉山さんが非常階段から滑って転落したということも、運動して階段の登り下りをしていたと考えるのは、あくまでも碧の想像に過ぎない

実際、本当にそんなことをしていたという確証なんてどこにもないのだ


「でもそんなドラマみたいな記憶喪失ってあるもんなんですね」菜々子は訝しそうに言った







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