甘い罠
瑠璃は憂鬱だった

2人の時ですら、まだ木村の部屋にあがっ
たことはないのだ

ホームパーティなんかして、何か碧にメリットになることでもあるだろうか

木村さんの部署の誰かを狙ってるんだろうか?


いや、そうだったら、碧はわざわざこんな回りくどいやり方はしないだろうし…

碧の行動は、相変わらず不可解だった 


「でも…
だったら、私の部屋でした方がいいんじゃないかな?
調理器具も揃ってるし…

木村さんのとこだと、調味料だってどれくらい揃ってるか分からないもん

それに何より、急にそんなこと言ったら迷惑じゃない?」

「そんなの持ってけば済むことじゃない」と、碧は間髪入れずにあっけらかんと言った

「それに、木村さんの部署の人達も来やすいと思うの

それにほら、瑠璃だって木村さんの部屋見てみたいでしょ~

だーいじょうぶ!
私からも木村さんに話しとくから

ね?楽しそうじゃない(笑)」

碧はどうしても木村の部屋にしたいらしかった

それって碧が木村さんの部屋に行きたいんじゃないだろうか

ひょっとして、私を盛り上げるだけ盛り上がらせといて、最後に自分が木村さんを奪って、私を笑い物にしたいんじゃ…


悪い想像はどこまでも瑠璃の頭の中に浮かんでは消えた


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