甘い罠
その夜を境に、瑠璃と木村はお互いの部屋を行き交う関係になった
週末の夜はどちらかの部屋で過ごし、連日の仕事で疲れている木村の為に、瑠璃は手料理を振る舞った
付き合い当初は気付かなかったが、記憶の戻らない木村は、時折考えこんだような顔をしたり、ボーっとしていることがある
そのことを考えているのかは解らなかったが、なんとなく事故の後遺症みたいなものかもしれないと瑠璃は思っていた
自分が何をしていたか分からない時間があるということは、想像するよりずっと不気味なことだろう
何より、木村にはあの日、女性に突き落とされたような記憶がリアルにあるのだ
木村はそのことを話す時、「ぶつかった」と表現していたが、本当は突き落とされた記憶があるのではないか?と瑠璃は感じていた
これが確実なことなら、杉山の一件も大きく変わってくる
もし、あの日木村を突き落とした女がいるなら、その女は杉山と接触している可能性だってあるのだ
瑠璃は色々思い巡らせていたが、木村の記憶が戻らないことには、何もかも想像に過ぎない
週末の夜はどちらかの部屋で過ごし、連日の仕事で疲れている木村の為に、瑠璃は手料理を振る舞った
付き合い当初は気付かなかったが、記憶の戻らない木村は、時折考えこんだような顔をしたり、ボーっとしていることがある
そのことを考えているのかは解らなかったが、なんとなく事故の後遺症みたいなものかもしれないと瑠璃は思っていた
自分が何をしていたか分からない時間があるということは、想像するよりずっと不気味なことだろう
何より、木村にはあの日、女性に突き落とされたような記憶がリアルにあるのだ
木村はそのことを話す時、「ぶつかった」と表現していたが、本当は突き落とされた記憶があるのではないか?と瑠璃は感じていた
これが確実なことなら、杉山の一件も大きく変わってくる
もし、あの日木村を突き落とした女がいるなら、その女は杉山と接触している可能性だってあるのだ
瑠璃は色々思い巡らせていたが、木村の記憶が戻らないことには、何もかも想像に過ぎない