光を背負う、僕ら。―第2楽章―
「かわいそうって言われてもな…。好きじゃねぇんだからしょうがねぇじゃん。
同情だけで付き合ったりしても、何の意味もねぇし」
「……」
真藤君が言っていることは正しい。
だけど女の子の去り際の悲しそうな声が耳から離れないから、どうしても女の子の肩を持ちたくなる。
……同情してるのかな。
まるで自分のことのようにしょんぼりと肩を落とすあたしに呆れたのか、真藤君は小さくため息をつく。
「…あいつのこと、同情したって無駄だ。どうせ今頃、けろっとした顔でいるだろうから」
「……え?」
スッと本棚に本を戻す真藤君を、疑問の瞳で見つめる。
「えっ…えっと、それってどういう意味?」
「告白したことなんてこれっぽっちも気にしてないほど、平然としてるってことだよ」
「…いや、そんなことないんじゃないのかな…。去り際に泣いてたっぽいし……」
…ってあれ?
あたしあの女の子の涙とか泣き顔とか、ちゃんと確認したっけ?
数分前のできごとと真藤君の不可解の言葉。
それらが疑問となって頭の中で渦巻いて、何がなんだかよく分からなくなる。