光を背負う、僕ら。―第2楽章―



真藤君を見ると、彼もこちらを見ていた。



……というか、理解していないあたしに嫌気をさしたように見下ろしている。



自分よりも背の高い人に見下ろされるって、なんだか怖い…。



それでも恐る恐る目を合わせてみる。




「麻木はやたらあいつの味方するけど、知らないの?あいつが、次から次へと男に告白して遊んでるって噂のこと」


「……、えぇっ!?」




頭上から降ってきた言葉の意味を理解するまでに数秒かかった。



だってそんなこと全然知らないというか……想像も出来ない。




見た目はどちらかと言えば派手だけど、性格はそこまでチャラいとかでもないし…。



それにさっきの告白。


すごく真剣な様子で緊張もしてたし、フラれたときなんてショックを受けてるみたいだったのに。



次から次へと告白してるなんて、これっぽっちも思えない。




「…おまえ、人を信用しすぎ。泣いてるのだって、嘘泣きにもなってない猿芝居だったじゃん」


「そっ、そんなの分かるわけないよ…。真藤君は、最初から全部知ってたっていうの?」




あたしの言葉に真藤君は、「当たり前」と言うように頷く。



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