光を背負う、僕ら。―第2楽章―
「…っていうか、これだけ言えば告白を断った理由には納得しただろ?相手が相手なんだから断って当然だよ」
「…うん」
女の子の気持ちがただ純粋なものだと思っていたあたしにとっては、聞かされた事実は驚きばかりで結構ショックだ。
真藤君のことまで色々と聞いてしまって、なんだか心が落ち着かない。
……できることならすべて、噂のままであってほしかった気もする。
「授業もうすぐ始まるし、俺はもう行くよ?」
そう言いながらも、すでに真藤君は扉に手をかけている。
でも開く直前、何かに引かれるようにぴたりとその手の動きを止めた。
「…あっ、そうだ。告白を断る理由なら、もう一つだけある」
「…?」
「…俺、好きなやついるから断った。ただそれだけ」
「…え?」
……それは、唐突に。
まるで気まぐれで言ったような素振りで、真藤君はかなりすごいことを口にしてみせた。