太陽と雪
入ってきたのは、俺の優秀すぎる執事、相沢だ。
「椎菜様、そして麗眞坊ちゃま。
本日は本当に、お疲れ様でございました。
幸せそうで何よりで。
お疲れでしょう。
そろそろお休みになられては?
ノンカフェインのルイボスティー、お持ちしました」
「さすが相沢。
さり気なくノンカフェインにしてくれる辺りがさ、俺には勿体ない自慢の執事だよ。
当主になっても、よろしくな」
「もちろんでございます。
さて、私はそろそろ病院に戻らねばなりません。
弾丸がきちんと摘出されたか、最後に調べてもらう必要がありますので」
相沢に話があった俺は、ホテルの玄関まで彼を見送った。
その時に、フロントのスタッフから紙袋を受け取る。
そして、それを相沢に手渡した。
「相沢、俺、美崎さんの好みとか分からないから姉さんに聞いた。
それで、姉さんが『美崎ならこういうものを選ぶ』って言葉を信じた。
決めてこいよ。
俺にとっては、仕えてくれる執事の幸せも大事だからさ」
中身は、エンゲージリングだ。
サイズ直しが可能な品にしてある。
美崎さんの退院の日に、プロポーズの言葉と共に渡すのだそうだ。
相沢が、美崎さんを守って胸と脚へ銃弾を受けた。
その際、美崎さんに告白の言葉もかけずに生命を終えるのは嫌だと、ひどく悔いたようだ。
「執事に忠実で、お優しい主に仕えることができて、私は幸せです。
ですが、今よりもっと幸せになって来ます。
素敵なお心遣いを、ありがとうございます。
麗眞坊ちゃま」
相沢を見送ってから部屋に戻ると、俺の愛しい妻がぎゅっと抱きついてきた。
「椎菜?
どした?」
寂しかった、とぽつりと言うので、そっと抱き上げてベッドに寝かせた。
「あのさぁ、椎菜。
旦那の前でそんなこと言うなって、何回言ったら分かるの?
もう椎菜1人の身体じゃないんだし。
我慢するの大変なの、頭の良い椎菜なら分かってくれると思ってたんだけどな」
椎菜のお腹に体温を移すように、そっと撫でた。
「早く俺と椎菜の赤ちゃんの顔見たいし。
負担掛けたくないの。
今度こそ、無事に産まれて来てほしいからさ。
そんなに寂しいなら、今なら2人目の予約、でもいいよ」
「んも、それは気が早すぎだよ、麗眞。
ありがと。
麗眞が旦那で良かった。
私の知らない間に、麗眞も男性機能に問題がないか、検査してくれてたみたいだしね?
そういうの、男の人って気が進まない人多いみたいなのに。
麗眞のおかげだね、こんなに早く家族増やせるの!
今日はいろいろあって疲れたでしょ、そろそろ寝よ?」
可愛すぎるだろ、俺の奥さん。
そう言った彼女の唇に自分のそれを重ねてから、眠りについた。
「椎菜様、そして麗眞坊ちゃま。
本日は本当に、お疲れ様でございました。
幸せそうで何よりで。
お疲れでしょう。
そろそろお休みになられては?
ノンカフェインのルイボスティー、お持ちしました」
「さすが相沢。
さり気なくノンカフェインにしてくれる辺りがさ、俺には勿体ない自慢の執事だよ。
当主になっても、よろしくな」
「もちろんでございます。
さて、私はそろそろ病院に戻らねばなりません。
弾丸がきちんと摘出されたか、最後に調べてもらう必要がありますので」
相沢に話があった俺は、ホテルの玄関まで彼を見送った。
その時に、フロントのスタッフから紙袋を受け取る。
そして、それを相沢に手渡した。
「相沢、俺、美崎さんの好みとか分からないから姉さんに聞いた。
それで、姉さんが『美崎ならこういうものを選ぶ』って言葉を信じた。
決めてこいよ。
俺にとっては、仕えてくれる執事の幸せも大事だからさ」
中身は、エンゲージリングだ。
サイズ直しが可能な品にしてある。
美崎さんの退院の日に、プロポーズの言葉と共に渡すのだそうだ。
相沢が、美崎さんを守って胸と脚へ銃弾を受けた。
その際、美崎さんに告白の言葉もかけずに生命を終えるのは嫌だと、ひどく悔いたようだ。
「執事に忠実で、お優しい主に仕えることができて、私は幸せです。
ですが、今よりもっと幸せになって来ます。
素敵なお心遣いを、ありがとうございます。
麗眞坊ちゃま」
相沢を見送ってから部屋に戻ると、俺の愛しい妻がぎゅっと抱きついてきた。
「椎菜?
どした?」
寂しかった、とぽつりと言うので、そっと抱き上げてベッドに寝かせた。
「あのさぁ、椎菜。
旦那の前でそんなこと言うなって、何回言ったら分かるの?
もう椎菜1人の身体じゃないんだし。
我慢するの大変なの、頭の良い椎菜なら分かってくれると思ってたんだけどな」
椎菜のお腹に体温を移すように、そっと撫でた。
「早く俺と椎菜の赤ちゃんの顔見たいし。
負担掛けたくないの。
今度こそ、無事に産まれて来てほしいからさ。
そんなに寂しいなら、今なら2人目の予約、でもいいよ」
「んも、それは気が早すぎだよ、麗眞。
ありがと。
麗眞が旦那で良かった。
私の知らない間に、麗眞も男性機能に問題がないか、検査してくれてたみたいだしね?
そういうの、男の人って気が進まない人多いみたいなのに。
麗眞のおかげだね、こんなに早く家族増やせるの!
今日はいろいろあって疲れたでしょ、そろそろ寝よ?」
可愛すぎるだろ、俺の奥さん。
そう言った彼女の唇に自分のそれを重ねてから、眠りについた。