十三日間
「時間だ、出ろ」
昼前に、看守の一人がそう言って、部屋の扉を開けた。
十三日ぶりに。

手を前に差し出し、縛られる。
足にも、足かせをつけてつながれる。

十三日間過ごした部屋を出る。

俺は、階段のある部屋に向かって歩き出した。
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