接吻ーkissー
私は竜之さんに近づくと、
「――おい、なっ…」

竜之さんと唇を重ねた。

あ、柔らかい。

マシュマロ?

シフォンケーキ?

どうやって表現をすればいいのかよくわからないけど、竜之さんの唇はすごく柔らかかった。

そっと…唇を離すと、竜之さんは驚いた顔をしていた。

ああ、驚いた顔もかっこいいな。

元から竜之さんはかっこいいけど。

でも、
「何で驚いているんですか?」

そう聞いたら、竜之さんは何故だか顔をそらした。

「竜之さん」

そらした顔を覗き込むと、
「今日、竜之さんの家へ行ってもいいですか?」

私は言った。
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