接吻ーkissー
蜜の一夜-my honey-
竜之さんの家に到着した。

「何か飲みたいのあるか?

用意するからソファーに座って…」

キッチンへ行こうとする竜之さんの袖を私は引っ張った。

「嫌」

そう言った後、首を横に振った。

「嫌って…」

呆れたように言った竜之さんに、
「どうせ行くんだったら、連れてって…?」

私は言った。

「はっ?」

竜之さんは不思議そうな顔で聞き返した。

私、何か変なことを言ったかな?

もしかして、意味がわからなかったとか?

「――ベッドに連れてって…」

だからわかりやすく言った。
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