接吻ーkissー
それは突然きた-good news-
由良との関係は…と言うと、今でも続いていた。

竜之さんのことを認めたのかどうかはよくわからないけど、前のように私に迫ることはなかった。

「菊地さん、って言うんだっけ?

あの人、何でわたしに向かって頭を下げてきたの?」

由良が聞いてきた。

私にそんなこをと聞かれても困るだけだ。

とは言え、結果的にはいい方なのかな?


それから2週間が経った日のことだった。

「今から大丈夫そうか?」

電話で竜之さんに呼ばれ、私はいつものバーにやってきた。

「いらっしゃい」

シンさんがいつものように私を迎えてくれた。

「お前が璃音を迎えるな」

カウンターに座っている竜之さんがシンさんの頭を指でついた。
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