接吻ーkissー
会って、今の自分の気持ちをぶつけるしか他がないのかも知れない。

でも竜之さんが何て答えてくれるのかは、よくわからないけれど。

だけど、竜之さんのそばにこれから先もずっといたい。

だって竜之さんは、私の“初めて”の人なんだから。

ずっと、竜之さんのそばにいたいのだから。

「ちゃんと会って、気持ちを言うよ」

そう言った私に、由良は笑った。

入学式の時に見せてくれた、あの優しい笑顔だった。

「振られたら、待ってるから」

笑いながら由良が言ったけれど、それに関しては話が別だ。
< 222 / 238 >

この作品をシェア

pagetop