接吻ーkissー
「ちょっ、璃音ちゃん…」

シンさんが慌てて止めようとするけど、今の私には気になって仕方がない。

「こちらとしても、もう少し待って欲しいんです。

せめて、来年の4月までは」

竜之さんの声が聞こえた。

来年の4月…?

今は、3月の初めだよね?

どうして来年まで待つ必要があるのだろうか?

「つきあっている人が学校を卒業するまで、待って欲しいんです。

その間にも、いろいろとやって置きたいことがありますから」

竜之さんがそう言った瞬間、私の心臓がドキッと鳴った。

もしかして、私のためなの?

せっかくのチャンスを、私が高校を卒業するまで待つって言うの?
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