接吻ーkissー
少しくらい、気づいて欲しかったんだけどな…。

そう思っていたら、
「――璃音?」

本人に、気づかれた。

「――竜之さん…」

私の好きな人である、竜之さんに。


バーを出ると、夜空の下を歩いた。

「まさか、きてたとは思っても見なかったな」

隣を歩いている竜之さんが困ったと言うように言った。

「ごめんなさい。

連絡も何にもしないで、突然訪ねてきちゃって…」

「別にいいよ。

ことが終わったら、璃音に連絡しようと思ってたから…で?」

竜之さんが思い出したと言うように、急に立ち止まった。
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