接吻ーkissー
「――えっ…?」

私もつい立ち止まった。

だって、竜之さんが急に立ち止まったから。

「俺に何か用があってきたんだろ?」

そう聞いてきた竜之さんに、私は驚いた。

「バレバレだっつーんだよ。

どうせ隠すなら、うまく隠せばいいのに」

笑いながら言った竜之さんに、私はすぐに返すことができなかった。

「それで、何の用なんだ?」

ここで恥ずかしがっている場合じゃない。

ちゃんと言わなきゃ。

隠すくらいならば、私の気持ちを言わなきゃ。

竜之さんだって、私に気持ちをぶつけたんだから。
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