接吻ーkissー
ズキッ…と、胸が痛み出した。

由良の告白とキス以来、今日まで何とかうまくやっていると思う。

だけど…やっぱり、つらいものはある。

“友達”としてなら由良は好きだけど、“恋愛”としては見れない。

「璃音はわたしのものだから」

由良はニコリと目を細めて微笑んで、私に言った。

それに怖いものがあって、私の躰が震える。

でも…由良のことを嫌いになるなんて、私にはできない。


「ただいまー」

家に帰っても、返事はなかった。

当たり前か。
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