接吻ーkissー
本当は由良に相談したかったんだけど、菊地さんのことを言える訳ないよね。

――璃音はわたしのものだから

“友達”としてだったら、由良のことは好きだ。

でも“恋愛”として由良を好きになるのは、無理としか言いようがない。

だって由良は、大事な親友なんだから。

「いけない!」

私ったら、ここで暗くなってどうするのよ。

今日は菊地さんとデート…でいいのか?

って、今何時!?

慌ててカバンから携帯電話を取り出して、時間の確認をした。

「――ヤバい…」

後1分!

急いで向かわなきゃ!
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