シンデレラルーム 702号室
「アンタ……バカなのか利口なのか分からないな」


また呆れたように言った有坂くんだったけど、今まで無表情だった顔に僅かな笑みが生まれた。



「でもアンタが本気なのは分かったよ」


そして、ふいにあたしの髪に優しく触れる。



「俺も男だからね、正直ヤれるなら…って気持ちがあったからここまでついてきたワケだけど……。

でも、アンタに恋愛感情があるなら別だ」



彼の長い指の間から、あたしの髪の毛がするりと通り抜けた。



「俺に気持ちがなければ、アンタが虚しくなるだけだろ」



……うん、そうだね。


それは分かってる。


全部有坂くんの言う通りだよ。


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