シンデレラルーム 702号室


キスをして

裸になって

優しい温もりを感じ合う。


もう何度も体験してきたことなのに

今のあたしは、バージンであるかのように心臓が破裂しそうなほど緊張していた。


有坂くんの指が脚や胸に触れるたび、その部分が熱くてドロドロに溶けてしまいそうに感じる。



何でこうなるのかなんて、考えるまでもないこと。


今までの人とは比べ物にならないほど

あたしが彼を愛してるから。



ものすごく幸せで、官能的で……

だけど

ものすごく切なくて、悲しい。



好きになればなるほど

彼を手に入れたいと思えば思うほど

切なくて、苦しくて堪らなくなる。



< 86 / 192 >

この作品をシェア

pagetop