あやとり

「よう、あと六人で終わりだってよ」

「そっか。じゃあ、俺一人でもいいよ」

甲斐君が私を見ながら言った。

「え、でも」

「たぶん、来ないだろうなって思っていたから」

千春のことだ。

「わたし、代わりを頼まれているのだけれど」

「いいよ、一人で十分」

「でも、終夜祭までやることないし、大丈夫だよ」

どうしてか、少し強く言ってしまった。

「どっちでも構わないけどな」

村井君が立ち上がって、甲斐君が座る。

こんなに近いと妙な緊張感を持ってしまう。

女子六人組が『占いの館』を目指して走ってきた。

その前を歩いていた二人を押しのけるように受付の前に来る。

この六人で受付は終わりになった。
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