あやとり

「終了だね」

なんだ、甲斐君と話す暇もなく終わっちゃったじゃない。

拍子抜けしてしまう。

「一応、伝えてくる」

私は、『占いの館』と化している教室に中に入って、由美子を探した。

「あ、由美子。受付人数終わり」

「あ、じゃあ、この後は、受付のところでちゃんと断ってね」

「そっか。了解」

まだ甲斐君と一緒にやらなきゃいけないことを与えられてほっとする。

「張り紙とかじゃ駄目なの?」

由美子の言葉を伝えると、甲斐君はちょっと面倒臭そうに言った。

「聞いてこようか?」

〈受付〉と書かれているダンボール地の紙を裏返し、マジックで〈受付終了しました〉と書きながらも、甲斐君は少し考えてから私を見た。

「いや、いいよ。最後もやっぱり一時間やるべきなんだろう。中原はいいよ。もう行っても」

「あのさ」

もう一度甲斐君の隣に座る。

意を決して、一番訊きたかったことを自分の口で訊く。

「優ちゃんと別れたって本当?」


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