今宵は天使と輪舞曲を。
立て続けの酷い言葉ですっかり打ちひしがれたヘルミナは、床にうつ伏せになったまま、とうとう大声で泣き出した。
「さあ、メレディス。おれのものになれ」
「いや、離して!」
メレディスの抵抗虚しく床に押しやられた。エプロンが引き解かれ、放り投げられた。開いた胸元に片方の手が忍び込む。直接胸を包み込まれ、挙げ句には頂を摘まれる。
「触り心地の好い体になってくれたものだ。あの次男坊にひとつ礼を言うとするなら、ただの生娘だった筈がよくもまあこんなにも女性らしい姿になってくれたということか……」
メレディスは屈辱の涙を滲ませた。
その間にもルイスの行動は止まらない。もう一方の生ぬるい手がメレディスのスカートを捲し上げ、くぐり抜けてヒップに触れた。メレディスは必死に体を動かし、ルイスの指がそれ以上深い場所を引き当てないよう身を強張らせる。その反応を見たルイスもこの行為がメレディスにとって初めてではないことを悟った。
「流石にもう抱かれたようだな、おれが開花させるつもりだったが、まあいい。今から事実を作ればどうにでもなる」
「何を……」
考えるのも恐ろしい。メレディスは息を飲んだ。
「君におれの子を生んで貰うのさ。すべてはピッチャー家の繁栄と、爵位を上げるためだ」
「そんなこと……できっこないわ! わたしはラファエル・ブラフマンの妻になるのよ!?」
「だが、まだそうじゃない。仮に君が奴の子をすでに身籠もっていたとしても、君を捕らえたままにしておけばおれと既成事実が成り立つ」