墜ちた羽根
アオ君を呼ぶ声。すぐにアオ君はやって来た。
彼の後ろに誰かが一緒に来ている。
その姿を見た瞬間に私は驚き、感激した。理由は簡単。

死んだ筈のオウヤ君がいたから。
あの時より少し痩せている。

「死んだんじゃなかったの…?」
「あの時見せたのは、出血多量で倒れたオウヤの姿。
死んではいなかったんだよ?」
「………」
「俺が全て話すよ」

久々に聞いたオウヤ君の声。とても懐かしかった。
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