大江戸妖怪物語

「・・・僕は君の誤解を解きたいんだ」

「誤解・・・?」

「村の人たちは誤解しているから。君が悪い奴だって・・・」

「ふふっ。できる限りでいいよ」

札埜はニコッと笑った。そうだ、やっぱり。こんな人が人を殺すわけない。そう思った。









――――――

―――



「ほら、村に着いたわよ」

「あ、ありがとう!札埜!」

「いえいえ、じゃあアタシは戻るわ」

「え、戻っちゃうの?」

「アタシは用はないから・・・」

「あるわ」

雪華が強い口調で言った。

「その炙り出しをする為に、あなたの力が必要よ。だから・・・」

「・・・だから?」

「戻らないでね」

雪華が微笑んだ。札埜もその笑顔につられ、笑った。僕と雪華は村へと歩を進めた。









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