大江戸妖怪物語
しかし、雪華も笑っていた。してやったり、という顔だった。
「これで・・・キャストは揃ったようね」
雪華は口角をあげてニヤリと笑った。
「キャストだと?バカバカしい」
美藤さんは雪華の言葉を聞いて言葉を吐き捨てた。
「私たちは山姥を倒しにこの村に戻ってきました」
「山姥を倒しにだと?」
村人から動揺が漏れる。
「まるで、この村に山姥がいるような言いぐさじゃな」
「その通り。人間の格好をして、山姥はここで暮らしている」
「ええ?!」
「ま、まじで?!」
村人から驚きの声が聞こえる。
「はい。ここに戻ってきて、確証に至りました」
「雪華?!ほんとうにわかるの?!」
「ああ、札埜の言っていることがよーくわかった」
雪華は村人たちを押しのけて、その先にいる人物に話しかけた。
「・・・・・・人間の姿でいるのは大変ですよね・・・・・・・・
美藤さん。」