大江戸妖怪物語
部屋に戻り、僕は布団にダイブした。
神門「えー・・・。僕に何かの恨みがある人がいるのかなぁ・・・。それに・・・」
蔵へ行く通路は、“僕と母さん”しか知らない。
教えても別にいいが、それを言っても何も損得がないから言わずにいたけど。
正直、なんか怖い。
でも放火魔の犯行にしては、ショボくないか?
あんな少しだけ燃やすなんて・・・
神門「あ・・・だるっ・・・」
僕は考えるのをやめた。
しばらくして目を開けると、もう夜になっていた。
神門「ん~ふわぁぁぁ・・・寝ちまったぁぁー・・・」
目を擦り、体を起こす。
神門「あー・・・今、何時だ?暗っ・・・」
僕は電気を付けようと立ち上がった。
神門「ん?」
暗闇の中、壁に何かがいる。