大江戸妖怪物語
神門「羊が五千七百三十三匹・・・羊が五千七百三十四匹・・・」
僕は羊を五千七百三十四匹まで数えた。
正直寝るというか、口が渇いて寝れなくなってきた。
今日は徹夜か?
僕が溜息を吐き、五千七百三十五匹を数えようとした時だった。
?「きゃあああああああああああああ!!!!!!!」
んー?
僕はびっくりして起き上がり、窓の外を見る。
見ると、遠くのほうでなにやら人だかりが出来始めていた。人が提灯の明かりを頼りにして、集まってきている。
僕は玄関に行って靴を履き、慌ててその場所に向かった。
僕がその場所につくと更に人だかりは増えていた。
僕はその間を縫うように人だかりの中心に向かった。
そして僕が中心に行った時に、僕はギョッとした。
真ん中に倒れてる人。その顔に見覚えがあった。
なぜなら、その人はついさっきまで生きていた人だからだ。
神門「さっきの・・・お偉いさん・・・!?」
嘘だろ、と思い、顔を凝視する。間違いなく、さっきのお偉いさんだ。
どうして・・・?
お偉いさんの横には、僕が作った刀が虚しく落ちていた。
その死に顔は青ざめていて、血の気が無い。
これは・・・・例の連続殺人・・・!?
すぐに警察も駆け付け、死体を確認する。
警察官「血が・・・抜かれてるな」
警察官はまたまた起こった連続殺人に肩を落とした。
警察官「ほら、野次馬は下がって下さい」
僕の目の前に規制線を引いた。
そして警察官たちは捜査を始めた。
警察官「抵抗した痕跡が無いな。犯人は大柄な男だろう。抵抗する暇も与えないなんて、大柄な男しかありえないからな」
警察官「死亡推定時間は午後5時頃です。そしてついさっき、あちらの女性が発見したと・・・」
第一発見者の人はペコリと一礼した。
警察官「お話しお聞かせ願えませんか?」
警察官は規制線内へと、女性を招き入れた。
警察官「発見者は貴方ですか・・・。貴方が発見し、叫び声を上げたのが午後11時頃ですから・・・。午後5時から11時までの6時間、この死体は放置してあったと・・・」
発見者「あ、それは無いです。実は、私・・・午後8時頃にこの道を通ったんです」