大江戸妖怪物語



警察官「なんだっ「なんだってーーー!?」

警察の人がなんだって、と言う声を遮ったのは僕だった。
警察は僕をチラリと見て、咳ばらいした。

神門「す・・・すみません・・・」

僕は第一発見者がしたように一礼した。

警察官「で、貴方は通ったんですか、何故?」

発見者「はい、実は私、この路地を通ってちょっと行った所にある親友の家にお泊りしようと8時頃に荷物を持ってこの道を通ったんです」

警察官「では・・・どうしてまたこの道を通ったんですか?夜遅いのに」

発見者「お泊りしようとしたのですが、友達が洗濯物を取り込んでたんです。それで自分の家の洗濯物を出しっぱなしだった事に気づいて・・・。夜遅いし、行くのは止めようと思いましたが、お気に入りの服があったので・・・」

警察官「そしてこの道を通ったら・・・この死体があったと・・・」

警察官は死体をチラリと見た。

発見者「最初は酔っ払って寝ているのかと思いました。時間も時間なので・・・。顔を覗きこんだら、血の気が無くて・・・」


第一発見者も死体を見つめた。


警察官「親友の家に行く時と死体発見時に、変わったことは…?」

警察の人は第一発見者の顔を覗き込みながら話し掛ける。
第一発見者も始めはうーん、と色々考えたようで、ふと何かを思い出したようだった。


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