大江戸妖怪物語



銀髪娘「人を簡単に犯人に仕立てあげちゃダメよ。あなたの脳は、カニ味噌以下?」

神門「カニ味噌より低いわけねぇだろうが!」

銀髪娘「まぁ、私は犯人じゃないわ。やれやれ、と言いたいものね。寡聞だからかしら。単細胞にも程があるわね」

神門「それは僕がミジンコ以下と言ってるのか?」

銀髪娘「正確に言うと、ミジンコは多細胞生物よ。ちなみに甲殻類でエビの親戚にあたるわ。つまり、あなたはアメーバ以下ね」

神門「もっと低い!!!!」


僕達がギャーギャーやってるうちに、第一発見者が群集から出てきた。


僕は言い争いをやめて、第一発見者に駆け寄ろうとした。

銀髪娘「あら、ナンパ?」

銀髪娘がニヤニヤしながら問い掛けてくる。
こいつはオヤジか!?

神門「違う!断固違う!」

僕は必死に否定をし、第一発見者の元へと向かった。

神門「すみません!第一発見者の方ですよね?」

発見者「・・・はい」

神門「さっき警察にいろいろ話してましたよね?その他にも、何か気づいたことって・・・」

発見者「気づいたことは先程、警察に全て話しました。話し忘れた内容は無いかと」

銀髪娘「内容は無いよう・・・ぷぷっ」

僕は左側を見る。銀髪娘が怪しい微笑みを浮かべながら含み笑いをしていた。

神門「お前なぁ・・・」

僕は呆れた口調で話す。

銀髪娘「あの・・・この人誰ですか?」

第一発見者もかなり嫌そうに銀髪娘を凝視している。眉間に皺か寄っていて、本気で嫌そうだった。


< 38 / 328 >

この作品をシェア

pagetop