大江戸妖怪物語
銀髪娘「人を簡単に犯人に仕立てあげちゃダメよ。あなたの脳は、カニ味噌以下?」
神門「カニ味噌より低いわけねぇだろうが!」
銀髪娘「まぁ、私は犯人じゃないわ。やれやれ、と言いたいものね。寡聞だからかしら。単細胞にも程があるわね」
神門「それは僕がミジンコ以下と言ってるのか?」
銀髪娘「正確に言うと、ミジンコは多細胞生物よ。ちなみに甲殻類でエビの親戚にあたるわ。つまり、あなたはアメーバ以下ね」
神門「もっと低い!!!!」
僕達がギャーギャーやってるうちに、第一発見者が群集から出てきた。
僕は言い争いをやめて、第一発見者に駆け寄ろうとした。
銀髪娘「あら、ナンパ?」
銀髪娘がニヤニヤしながら問い掛けてくる。
こいつはオヤジか!?
神門「違う!断固違う!」
僕は必死に否定をし、第一発見者の元へと向かった。
神門「すみません!第一発見者の方ですよね?」
発見者「・・・はい」
神門「さっき警察にいろいろ話してましたよね?その他にも、何か気づいたことって・・・」
発見者「気づいたことは先程、警察に全て話しました。話し忘れた内容は無いかと」
銀髪娘「内容は無いよう・・・ぷぷっ」
僕は左側を見る。銀髪娘が怪しい微笑みを浮かべながら含み笑いをしていた。
神門「お前なぁ・・・」
僕は呆れた口調で話す。
銀髪娘「あの・・・この人誰ですか?」
第一発見者もかなり嫌そうに銀髪娘を凝視している。眉間に皺か寄っていて、本気で嫌そうだった。