大江戸妖怪物語


神門「釛・・・」

僕は曲がり角をずっと見つめていた。






銀髪娘「ふう」

曲がり角を見つめる神門の横にある太い木のてっぺん。銀髪娘が佇んでいたのに神門は気づかなかった。


銀髪娘「貸しひとつね」


銀髪娘は神門を見て、隣の家の屋根に飛び移った。






僕はしょうがないので家に帰った。


部屋で、『釛に会ったらなんて言おうか』ということを考えた。しかしそれも無意味だった。それから一週間の間、僕の前に釛は姿を現さなかった。


< 52 / 328 >

この作品をシェア

pagetop