大江戸妖怪物語
母「神門も気を付けなさいよ?あんた自身、事件現場に3回も居合わせてるってことは、犯人にとって都合が悪いだろうし。ま、3回居合わせたってことを犯人が知らなければいいけど。気配のない犯人は、何処で見てるかわからないものね」
母さんは煎餅を食べ終わると、洗濯を取り込みに向かった。
僕は暇潰しに玄関から出て、暖簾をめくり、路地を見た。別にこれといって見たいものがあったわけではないが、なんとなく。
神門「あ」
?「あら」
僕の目の前にいた人は、輝かしい髪の毛を靡かせて歩く、銀髪娘だった。
銀髪娘「お久しぶり。お元気そうで何よりだわ」
銀髪娘は僕を見ながら話す。
神門「・・・まぁ、元気だよ。それにしても相変わらず無愛想・・・いや、いつもと変わらずに笑わないな。おっと、そういえば」
僕は銀髪娘の前に立った。
神門「事件は解決したの?」
これは、お偉いさんが無くなった時に出た話だ。
もちろん解決したわけがない。瓦版だって、事件解決はほど遠いと書いてある。
銀髪娘「・・・・・・」
銀髪娘は僕をジッと見る。
神門「やっぱ解決できないじゃん?この前はかっこつけちゃったんだよねー?あの発言は誤謬だった?!」
僕は続ける。
神門「僕は心が広い!今謝ってくれれば、許してあげよう」
銀髪娘はまだポカンとした顔をしている。しかしすぐに真顔に戻った。