大江戸妖怪物語
銀髪娘「佐波釛の家は何処かしら」
僕にとってはあまりに突拍子もない質問だった。
釛がどうかしたのだろうか?
神門「釛に何かあったのか?」
銀髪娘べつに」
神門「いやいや、何かあったからそんなこと聞くんだろ?」
銀髪娘神門「詳しいことをあなたには話せない。ただ、家の場所を聞いているだけだ」
家の場所は、知らねぇんだけどな・・・。
「家は知らない。江戸を散歩してると、逢うんだ。偽りはない」
僕はピシャリと言った。
銀髪娘「そうか、あなたにはそれだけを聞きたかった。
協力感謝する。では私はもう行くぞ」
神門「さいならー」
銀髪娘は平静な顔で去っていった。とことん不思議な奴だ。
夜に散歩を趣味としてる時点でかなりの・・・。
僕は春の風が通り過ぎる路地を背に、家へと入った。