この恋ウソから始まりました


そう聞くと、大翔はちょっとだけイラッとする。


短気なのが、欠点よね。



「だから、アツヤの事だよ」


「ああ、アツヤくんの事?」



まだ、気にしてたんだ。

「本当に、何でもないから」


紗耶香ちゃんの事は気になるけど…。



まさか、そんな事を聞いてたなんて言えない。


「あいつさ…」


「何?」


「いや、何でもない」


何だろ?


変なの。




< 96 / 248 >

この作品をシェア

pagetop