本と私と魔法使い
その声は驚くほど私の耳に馴染んだ。まるで、内側から何かが浸透していくみたい。でも、この声をずっと聞いてるのはダメだ、何故かそう思った。
頭がずきずき痛む。
「ぉ…ねがぃー…」
何、なんなの。
「大丈夫…だよ」
「え?」
耳に温もりが落ちてくる。
頭がずきずき痛む。
「ぉ…ねがぃー…」
何、なんなの。
「大丈夫…だよ」
「え?」
耳に温もりが落ちてくる。