本と私と魔法使い
「…っ…はぁ…」

嫌な汗をかいた。私は自分のベッドから体を起こし、深呼吸する。
何の夢なの?
まるで、自分を誰かに持っていかれそう。


私は、和泉咲音。
大丈夫…、落ち着け。
心臓がどくんどくん、と打つ。

ずきずき、頭が痛い。
あの女の人と男の人は誰?


「嫌な夢」

私はため息を吐き出した。
時間は午前三時、もう一睡しようとしたが、あの夢のせいで眠れなかった。
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