みーとそーすの恋愛事情

廊下で二人きり…、他に人はいるけどやっぱり緊張する。

「「あの」」

うっ！恥ずかしい！

「さ、先にどうぞ！」

「いや、なんかごめん。いきなり…」

「え？なんで謝るの？謝らなきゃいけないのは私のほうだよ！…普通ありえないよね、同じ委員なのに名前知らないとか…」

「そんな、全然気にしないでよ！むしろこっちが見てたっていうかー…」

「ん？」

「だからその、他の人がやりたがらない仕事ばっかりやってんじゃん？田宮さん。だからすごいなって思ってて…偉いよね」

「そんなこと…ないよ…？」

あれ…なんか顔、熱い…



話してみると高崎君は他の男の子と違っていた

色々と共通点もあって、初めて男の子と話していて楽しかった



「じゃあ田宮さんって愛海ちゃんの幼なじみだったの？」

「うん！…だけど最近彼氏さんできて、あんまり一緒に居られなくなっちゃったんだけどね…」

すると高崎君は少し黙って

「実はさ俺、結城と小学校から仲良かったんだけど、あいつ彼女できてから俺のことなんか忘れ始めたからな！ひどいよな！」

「…あははっ」

「あ！笑ったな！ここ笑うところじゃないだろ！慰めてくれよなー」

「ごめんごめん！じゃあ私ちょっとプリント取ってくるね！」

そう言って美依は職員室に入って行った


「…はぁ、笑ったら可愛いな」

彼がそうつぶやいたことを私は知らなかった